CAチャーチのメインキャンパスで開催しているアルファには約70名のゲストと様々なエリアで活躍するボランティア約40名が参加しています。大所帯ですが、施設もリソースも与えられていることを主に感謝します。
また、お隣のポートムーディー市でも一週遅れでアルファを開催しています。そちらは、マルチ・サイト(株分の姉妹教会)が運営しています。こぢんまりとした、地元のマンションの貸しホールで行っています。
教会の4人のスタッフがCAチャーチの全体の取り仕切りを担当しています。アルファ専任の牧師と2人の若手リーダー、そして事務方の私の4人が切り盛りしています。開催準備は2ヶ月くらい前から始まります。責任範囲を明確にして、役割分担とタスクリストなどが決められます。週に一回のコースの当日はボランティアが大活躍しますが、そのお膳立てや裏方の作業はかなりの時間と労力がかかります。具体的に全てをリストすることはできませんが、オンライン登録、マスターリスト、ボランティア募集とトレーニング、バジェット、ゲストのフォローアップ、などなどです。複数名で運営するので、ファイルの共有やオートメーションは出来る限りシンプルになるようにしています。
アルファ・トレーニング・ナイト (4月3日)
両キャンパスで奉仕をしてくださるボランティアのトレーニングです。間違いなく、集まった方々は、イエスに従い、心を燃やして参加してくれているのがひしひしと伝わります。喜びが溢れた集会でした。賛美、祈り、スモールグループリーダーのビデオ、役割ごとに集まって細かい説明の時がもたれました。もちろんアルファですから、美味しいディナーで集会が始まりました! 私はホスピタリティー(歓迎、チェックインなど)担当でしたが、そこに配置されるボランティアーの皆さんは生まれながらの「おもてなし(カナダにもありますよ!)」で溢れていました。多分いろいろなチームの中でも一番ハッピーで賑やかなチームトレーニングをしたと思います。
全体で言うと、ベテランもいれば、前回まではアルファのゲストだった人もいます。今後の課題は、慣れた人たちが、「もうわかってるんで」みたいに思ってしまわないように、つまり、トレーニングが繰り返しの内容になってしまい、つまらなくならないようにすることだとスタッフ間で話しています。一丸となってアルファを盛り上げよう、気持ちを持ち続けるためにも、今後はコンテンツや開催場所なども考えようと話し合いました。
第一回(4月10日)
昨今の傾向としてレジストレーションは間際になって埋まります。今回も同様で、開催数日前になって駆け込みで登録者が増え、定員70名に到達しました。当日に登録無しで参加する方もあり、登録したけれども欠席の人いました。レジストレーションのカウンターには二人のとても親切で明るい方々が担当してくれており、大勢をチェックインせねばなりませんでしたが、スムーズに進みました。最初の夜なので初めてボランティアする方々は緊張しているようでしたがすぐに慣れていくと思います。ホスピタリティーの一環として「モックテル」つまり、アルコール入りのカクテルではなく、ジュースと炭酸で作るモックテルは人気のドリンクです。チェックインを終えた方はしばらく自由にパーティー形式でくつろぐことが出来ます。食事の準備が出来ると、司会者が挨拶をし、テーブルごとに食事をカフェテリアスタイルで取ってきて和やかに食べます。ゲストのほとんどがキリスト教に触れるのも、教会の建物に入るのも初めての方です。ビデオの後のディスカションは様々な質問が出ました。CAチャーチのアルファでは「Ask the Pastor Nights」(牧師に尋ねてみよう)と言う時を2回設けて、様々な質問を出してもらいます。初めてのセッションを終えた後、グループによってはしばらく後に残っておしゃべりを楽しんだ人たちもいました。人と交流する機会を求めている人たちが多いとは思いますが、そういう場がアルファを通して提供出来るのも喜ばしいことです。
第二回(4月17日)
第二回もスムーズに開催されました。先週、人数が間際で増えたため、担当牧師がテーブルの組み合わせを見直し、多少の修正をしました。中でも、高校生の参加者が増えたので、テーブルも1卓から2卓に増やし、若手のホスト役のボランティアも追加しました。高校生の参加はこれまで教会のユースティームが放課後に行っている「スチューデント・スペース」と言う教会を開放して、高校生たちが下校の際に親御さんの迎えを楽しく待つことができるようなゲームやテーブルトーク、お菓子などを提供するプログラムをしていることも一つの要因です。教会は変な場所でも、閉鎖的な場所でもない、と分かって欲しいという願いと、単に教会の施設を用いて高校生たちへ恵みをもたらしたい、と言う願いから始めたミニストリーです。 また、教会に通っている高校生が自分の友人たちを招いているケースもあります。高校で大っぴらにクリスチャンであると言って過ごすのは易しくありません。そんな中で、勇気を出して友達を連れてくる高校生に励まされます。第二回はあいにく担当牧師が出張で参加できませんでしたが、ベテランのボランティアリーダーが活躍してくれました。
第三回(4月24日)
CAチャーチのアルファではゲストとリーダーと別々に毎週Eメールを発信しています。ゲストには前回のまとめとビデオのリンクを、そしてこれからのラインアップを伝え、質問がある人にはリンクから簡単にできるように配慮しています。またリーダーには次の回のビデオ、そしてグループディスカッションのリストが送信され、あらかじめ予習ができるようになっています。また祈りのチームがコキットラムのアルファ、そしてお隣のポートムーディー市のアルファが行われている間別室で、あるいは自宅で祈りを捧げ、ゲストからやリーダーからの祈祷課題も取り上げて祈っています。間違いなく祈りが原動力です。全てを支えて下さる主に委ねつつアルファは行われるのです。この夜は登録無しで現れた方々が5人いました。その中のご夫婦は、「登録はしたくないけどお試ししてもいい?」とのことで、こちらでは大歓迎ですよ、と参加してもらいました。食事とビデオ、そしてディスカッションをしたのち、彼らは、「ぜひ正式に登録してください!」と言ってくれたのです。神様に感謝です。この夜は、プロジェクターがなぜか動かずテクニシャンがあれこれ操作してやっと開始5分前に作動するようになりました。みんなで祈ってました。
ボランティアの力
アルファではホストやヘルパー、チェックイン、ホスピタリティーなど、ボランティア・リーダーが大活躍してくれます。ある方のことを紹介します。Tさんは昨年までは飲んだくれのアル中だったのですが、ある晩、教会に来て騒いでいたところ、教会のバイブルスタディーナイトに参加していた方に(アルファのリーダーのベテランです)導かれ、イエスをその場で受け入れました。酔っ払っていたのでもう少しシラフになったら教会にまたくるように、といったその通り、彼は翌朝、今度はスタッフミーティングの最中に現れました。牧師の一人が彼と話をし、彼がイエスを心に受け入れたことを確認し、そして教会が提携しているリカバリー団体に紹介し、彼のイエスと共にアルコールの鎖を断ち切る歩みが始まりました。しらふを続けてきた彼は教会で奉仕をしたいと願うようになり、自分が最初に飲んだくれて現れたバイブルスタディーコースの夜のコーヒー係をしたいと申し出ました。彼のホスピタリティーの賜物は彼と接した人全てが認めるところです。さらに、彼は教会の日曜の夕礼拝でもホスピタリティーチームの一人として、毎週礼拝前に行っているファミリーディナー・夕食会で飲み物を担当しています。そして、彼はアルファでも同じようにコーヒーの担当をしてくれています。責任感の強い方で、コーヒー・紅茶関係の貯蔵の仕方やミルクなど消耗品がなくならないよう常に気を配っています。今季のアルファではさらに、彼はテーブルヘルパーとして活躍をしています。自分と同じように中毒を断ち切り、新たな歩みをしている方達を集めたテーブルを担当しています。アルファ・フィルム・シリーズには荒くれ者たちがイエスによって変えられた証しが出てきます。彼を見るとイエスが人を造り変えるお方だと言うことを目の当たりにし、その偉大な力を直接の体験するのです。