今日は1998年にリリースされたリッチムリンズの”Surely God is with Us”から想わされることをシェアします。曲と歌詞は下の方に掲載してます。(自己流の拙訳もつけました)
この曲の入った2枚組アルバム “The Jesus Record” が彼の遺作になってしまいましたが、一枚目は確か曲の慣らしとして、古い教会でリッチムリンズがギターやピアノで演奏したのを、バンドメンバーが録音したもだそうです。それが修復され、2枚目の友情出演音楽家たちのバージョンと共にリリースされた、と確かライナーノーツで読んだか、彼の伝記ビデオで見た記憶があります。なんか懐かしくなって前置きが長くなっちゃいました。この曲はイエスが誰か、を垣間見させる曲で、いつも感動します。
“Surely God is with Us” つまり、「神が俺たちと一緒にいるんだ。間違いない。」という曲の歌詞ではある人物がイエスとその弟子達、取り巻き、群衆などを見て、「奴は誰だ、何なんだ」と尋ねる設定です。コーラスでは、「奴らは、確かに神が共にいる、って言っている。」と繰り返します。なんか、主人公は信じたいけどちょっと無理、というジレンマを抱えているように思えます。
イエス・キリストについて、どの時代の、どんな国や文化の中にあっても、聖書を読み、イエスとその生涯、十字架の死、復活、そして天に昇ることに触れると、誰でも、「奴は誰だ」と質問を持ったり、「どうして人は彼を信じ、今神が共にいるなどど言えるのか」と問いかけるでしょう。イエスに触れて肩透かしをすることは出来ません。 彼に対しては何らかの呼応が必要なのです。
イエスのしるし(奇跡の行い)を目の当たりにしても、「多くは信じた」と書かれている通り、目撃者全員がイエスを信じるには至らなかったのです。イエスがラザロというイエスの友人を復活させた時でも、ヨハネの福音書に、こう書かれています。
「そこで、マリヤのところに来ていて、イエスがなさったことを見た多くのユダヤ人が、イエスを信じた。 しかし、そのうちの幾人かは、パリサイ人たちのところへ行って、イエスのなさったことを告げた。」
また、宣教師としてアテネを訪れていたパウロの説教にも、こんな風な反応があったと書かれています。使徒の働き17章30〜34節。
「神は、そのような無知の時代を見過ごしておられましたが、今は、どこででもすべての人に悔い改めを命じておられます。なぜなら、神は、お立てになったひとりの人により義をもってこの世界をさばくため、日を決めておられるからです。そして、その方を死者の中から甦らせることによって、このことの確証をすべての人にお与えになったのです。」死者の復活のことを聞くと、ある者たちはあざ笑い、ほかの者たちは、「このことについては、またいつか聞くことにしよう。」と言った。こうして、パウロは彼らの中から出て行った。しかし、彼につき従って信仰にはいった人たちもいた。それは、アレオパゴスの裁判官デオヌシオ、ダマリスという女、その他の人々であった。」
嘲笑、保留(まぁ考えときます=つまり拒絶)、そして信仰、この3種類のレスポンスが記録されているのです。
曲の語り手は決して自分が確信し「確かに神は私と共にいる」と告白することはありませんでした。最後まで “They say, ‘Surely God is with us today.'” 「今日この時確かに神が私たちと共におられる、って言っている。」だったのです。
私もイエスのことを聞いて知ってから、かなり長い期間、”They say” の状態でした。信じたくてもいやダメだ、なんて勝手に考えたりしました。イエスの伸ばした手に向かって、たった一歩が踏み出せなかったのです。でも祈って見てください。”Surely God is WITH YOU today” ですよ。
“Surely God is with us”
by Rich Mullins
Well, who’s that man who thinks He’s a prophet?
Well, I wonder if He’s got something up His sleeve
Where’s He from?
Who is His daddy?
There’s rumors He even thinks Himself a king
預言者だと思ってるって?奴は誰だ。
なんか企んでるんだろう。
どっから来た奴だ?
親は誰だ。
王だ、なんて言っているそうだぜ。
Of a kingdom of paupers
Simpletons and rogues
The whores all seem to love Him
And the drunks propose a toast
貧しき者、愚鈍で、悪人達、そんな奴らの王だそうだ
売春婦達は大好きみたいだ。
酔っ払いが奴に乾杯の盃を送るんだ
And they say, “Surely God is with us.
Well, surely God is with us. ”
They say, “Surely God is with us today!”
そして、奴らは「ああ確かに神が共にいる、本当に共にいるんだ。きょう今ここにいるんだ」というんだ。
Who’s that man who says He’s a preacher?
Well, He must be, He’s disturbing all our peace
Where’s He get off, and what is He hiding
And every word He says those fools believe
説教者だとも言っている。奴は誰だ。
確かに説教者だな。俺たちの平和をかき乱すんだから。
何でそうまでする。何か隠してるんだろう。
あの馬鹿者どもは一言ひとこと一生懸命信じてるようだ。
Who could move a mountain
Who would love their enemy
Who could rejoice in pain
And turn the other cheek
一体山が動かせるのか
敵を愛せるのか
苦しみを喜ぶのか
反対の頬を出せというのか
And still say, “Surely God is with us, Well, surely God is with us,”
Who’ll say, “Surely God is with us today, today!”
They say, “Surely God is with us Well, surely God is with us”
They say, “Surely God is with us”
でもあいつらはいうんだ。
「確かに神が我らと共にいる。今日いまここに。」
“Blessed are the poor in spirit
Heaven belongs to them
Blessed are those who make peace
They are God’s children
I Am the Bread of Life, and the Way”
You hear that Man, believe what He says!
「貧しき者は幸いなり。天はそのような人のものだからです。
平和を作る者は幸いなり。彼らは神の子供なのです。
私はいのちのパン、そして唯一の道なのです。」
奴の言うことを聞け、その言葉を信じろ、だって。
Tell me, who’s that Man, they made Him a prisoner
They tortured Him and nailed Him to a tree
Well if He’s so bad, who did He threaten?
Did He deserve to die between two thieves?
だから教えてくれ。奴は誰だ。捕まって囚人となった。
拷問にかけられて、とうとう十字架に釘打たれた。
もしそんな刑に値する奴なら、一体誰の気に触ったと言うんだ。
盗賊2人の間で死刑になって当然だったのか?
See the scars and touch His wounds
He’s risen flesh and bone
Now the sinners have become the saints
And the lost have all come home
その傷跡を見よ、触ってみよ
死から蘇った。肉と骨のある体だ。
罪ある者達が聖徒達になったんだ。
失われて彷徨った者達がいま故郷に帰って来たんだ。
And they say, “Surely God is with us (Surely God is with us)
Well, surely God is with us, ”
They say, “Surely God is with us today!” (Today!)
They say, “Surely God is with us Well, surely God is with us”
They say, “Surely God is with us today”
だから、奴らは言うんだ。「確かに神が俺たちと共にいるんだ。今日いまこの時に」って。
「「奴は誰だ?」”Who’s that man? (Surely God Is With Us)” by Rich Mullins」への1件のフィードバック
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