アブラハムとサラの信仰の歩み
日本語BibleStudyでは毎月9回に渡り、アブラハムとサラのストーリーから学んで行きたいと思います。参考資料として、Don Anderson の「Delay is not Denial」、Darrell Johnson の説教シリーズ「 In the Footsteps of Faith」、CAチャーチの説教シリーズ「Walking in Faith」、Lois Tverberg のウエブサイト上の資料などを使い、毎回の学びの内容を考えて行きます。
最近のことですが、神様は自分に2冊の本のことを思い出させたのです。そのどちらも自分がクリスチャンになってから数年以内のころに買って読んだ本でした。その一冊がDon Andersonの”Delay is not Denial”でした。ちょうどその本の初巻が出た頃でした。その本を買って読んだのは、当時信仰の先輩に創世記を教わったり、バイブルキャンプで、神がアブラハムに「さあ、天を見上げなさい。星を数えることができるなら、それを数えなさい。」と語った箇所があり、その言葉に感銘したからでしょうか、アブラハムのことをもっと知りたいと思っていたのでしょう。もうかれこれ35年も前のことです。
そして今年になってから、教会のスモールグループで使う教材を考えていて、アブラハムのことが思い浮かびました。そこでは Darrell Johnson の説教シリーズの音源から学んでいます。色々学んだことや教えられていることをシェアして行きます。
スケジュール
01 出発して従う (創世記 12:1-4)
02 信仰によって転んでも前のめりに転ぶ (創世記 12:4 –13:4)
03 アブラムの神に対するアーメン (創世記 15:1-6)
04 どうやったら分かるのか (創世記 15:7-21)
05 手放すこと (創世記 13)
06 信仰に満ちたクリスチャンになるには (創世記 16)
07 神に対して笑うのか、神と共に笑うのか (創世記 18:1-15)
08 神を識り、神を信頼すること (創世記 18:16-33)
09 犠牲を払ってでも神を信頼すること (創世記 22:1-14)
神の贖いのご計画と約束
アブラハムは聖書の中に出てくる人々の中でも最も有名な人物の一人です。聖書では、「神の友」と記されています。新約聖書には74回彼の名前が引用されています。「信仰による救い」と聞くとアブラハムのことを思い出すでしょう。
「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。… 地上のすべての民族は、あなたによって祝福されます。」(創世記12章1-2節)
神のこの約束はアブラハムとサラの人生の中にどんな影響を与えたのでしょうか?現代社会を生きる私たちにはどんな影響があるのでしょうか?
神の贖いのご計画はまさにここからスタートしているのです。そして、それはアブラハムが何か偉大で素晴らしい人物だったからだ、というのは間違いです。神がアブラハムを選び、用い、約束を与えたのは全て神の恩寵に他ならないのです。そしてアブラハムは様々な場面で疑いももったことでしょう。しかし、それでも彼は神に忠実な信仰を持ち続けたのです。ユダヤ人達にとっての信仰の父となっただけでなく、彼の子孫、イエス・キリストに信仰を持つもの全ての者達にとっての父となりました。そしてその神の家族は浜辺の砂の数をはるかに上回る数なのです。
地図
- ウル “Ur” アブラハムが生活を送っていた古代メソポタミヤの都市
- ハラン “Haran” アブラハム・サラたちが最初に寄留した場所
- カナン “Canan” 神が約束の地として導いていった土地
参考にした資料などの出典
- Don Anderson, “Delay is not Denial” 1987, Loizeaux Brothers
- Darrell Johnson, Sermon Series, “In the Steps of Faith” 1997
- Mark Francisco, David Wood, Sermon Series, “Walking in Faith” 2014, Coquitlam Alliance Church
- Lois Tverberg, En-Gedi Resource Centre, https://engediresourcecenter.com/bible/genesis/