私たちの教会ではイースターウイークエンドには土曜日にも礼拝を持っています。十字架と復活のはざまの暗い時はしばしば私たちクリスチャンが生きている上で経験する暗い時期と重なるのです。その礼拝で、牧師は2つの詩を読み上げました。イギリスの詩人、マルコム・ガイトの詩です。

今日は彼の”Easter Dawn” イースターの夜明け、と題したソネットをご紹介します。彼のウエブサイトのリンクはこちらです。彼が自分で朗読しているのも聞くことが出来ます。この詩は聖書の、ヨハネによる福音書20章11-18節が元になっています。

Easter Dawn
He blesses every love which weeps and grieves
And now he blesses hers who stood and wept
And would not be consoled, or leave her love’s
Last touching place, but watched as low light crept
Up from the east. A sound behind her stirs
A scatter of bright birdsong through the air.
She turns, but cannot focus through her tears,
Or recognise the Gardener standing there.
She hardly hears his gentle question ‘Why,
Why are you weeping?’, or sees the play of light
That brightens as she chokes out her reply
‘They took my love away, my day is night’
And then she hears her name, she hears Love say
The Word that turns her night, and ours, to Day.

イースターの夜明け
彼は、嘆き悲しむその愛の心を一つ一つ祝福する
今その彼女にも祝福を与える。彼女はそこに立ち、涙を流している
どうにも嘆きはなくならず、彼女が愛したお方に
最後に触れた場所から離れようとしない。朝日が少しづつ
東の空に登り始めていた。彼女の後ろで何か音がして
鳥の軽やかなさえずりがあたりに響いた
振り返ると、涙ではっきりとは見えず
誰かは分からないが庭師らしい人がいるのを見た
彼が「どうして」と尋ねる声もほとんど耳には入らず
「どうして泣いているんだ」と。光がキラキラと舞い
明るくなってきた。返事を声も散り散りにする
「愛するお方がどこかに取り去られました。この世は暗闇です。」
すると彼女は名前を呼ばれた。愛するお方の声だ。
御言葉が彼女の闇を、そして私たちの闇を明るい日に変えた

Malcolm Guite, April 9, 2023