2月も最後の週になりました。今頃新年の抱負を持ち出すなんて、と思われるでしょうか?2ヶ月今年も経ちましたが、あなたの新年の抱負の調子はいかがですか?今回はわたしの立てた新年の抱負についてシェアしたいと思います。
クリスチャンとしての基盤は年毎に変わるわけではないので、わたしにとって、毎年のゴールはその年に特に強く示されたものです。2021年は「寛容」にフォーカスするように導かれました。でもそれは去年で終わったわけではないです。クリスチャンとしての歩みの積み重ねに必要だ、と神様が導いてくれたのでしょう。 神学者のStanley Hauerwasの言葉、「寛容とは、想像力をたくましくして、他者の体験や人生に関わっていくことの出来る能力である。”Generosity is the capacity to participate imaginatively in the experience, the life of others.” 」が心に留まり、昨年は折々に、人とクリエイティブに関わりを持つには何をしたらいいだろうか、と考えながら行動しました。特にたり、目標を具体的に定めたりしました。
今年は、「喜び」に心が留められています。昨年の年末に、ヨハネ15:11 「わたしの(イエスの)喜びがあなた方の喜びとなり、あなた方の喜びが豊かに成長するためです。”… my joy might be your joy, and your joy wholly mature.”」という箇所です。
この箇所の文脈は大事です。「喜び」は「わたしに(イエスに)とどまりなさい(4節)」と、「人がその友のために命を捨てる(13節)」ような私たちを愛してくれるイエスの愛で「あなたがたも互いに愛し合いなさい(12節)」の二つの命令にサンドイッチされているのです。イエスに留まり、イエスの示す愛を持って行動をするときに、必ずそこには「喜び」がドアのちょうつがいや車輪の軸のようにあるのです。てこの原理で言えば、支点(喜び)・力点(イエスとのつながり)・作用点(お互い愛する行動)みたいに考えられます。
オッケー、じゃあどうやったら喜びを持てるのか、という風になりがちです。わたしはすぐに、「やることリスト」を作って、、、なんて考えてしまいます。しかし、それは大間違いなんです。すでに喜びを追求しようとして全財産を投げ打って自分の思い通りになんでもしようとした人が聖書に書かれています。彼は、結局全て虚しい、という結論に達してしまいました。(伝道者の書2章)
Eugene Peterson は、伝道者の書において「喜び」「楽しみ」を理解しようとするには、「正しい」喜びとか「間違った」喜び、という視点ではなく、何が「本物」で何が「空虚」かを見分ける必要がある、と説きます。伝道者の書から、Eugene Peterson は2つのポイントを示してくれています。それは
- 喜び・楽しみは追い求めてはならない
- 喜び・楽しみはお金では買えない
なぜなら、喜びは神様からの賜物だからです。同じことをしても、「空しい」と感じるのは、その行動が誤っているからというよりも、自力で追い求めたものだったり、お金で手に入れたものだったりするからではないでしょうか。
「伝道者は私たちの目を開いてくれる役を果たします。それで喜び・楽しみを追い求めようとしたり、お金で買おうとしようとする歪んだ、破れた姿に気がつくことが出来ます。私たちは喜びは神様の賜物として自由に受けることができて、私たちは神のみこころのまま楽しむことが出来ると分かるのです。”The Preacher opens our eyes to the distortions and corruptions of pleasure—our attempts to pursue it, our attempts to purchase it—and leaves us free to accept it as God’s gift and to enjoy it as his will.“」
– Eugene Peterson – Christianity Today – “The Pursuit of Happiness is a Dead-End Street”, May 26, 2017
伝道者の書には、こう書かれています。
「さあ、喜んであなたのパンを食べ、愉快にあなたのぶどう酒を飲め。神はすでにあなたの行いを喜んでおられる。いつもあなたは白い着物を着、頭には油を絶やしてはならない。」 伝道者 7:8-9
Eugene Peterson の The Message 訳ではこう書かれています。(日本語は筆者拙訳)
「精一杯生きなさい!元気よく食事しなさい。元気な心を持ってワインを口にしなさい。そうなんです。神様はあなた方が喜びに満ちていること喜ばれるのです。毎朝華やかな服装を身につけなさい。色彩豊かなものやスカーフを惜しんではいけません。”Seize life! Eat bread with gusto. Drink wine with a robust heart. Oh yes—God takes pleasure in your pleasure! Dress festively every morning. Don’t skimp on colors and scarves.”」
伝道者の書9:7-8 英語はThe Message
Eugene Peterson は前掲の原稿において、4つの行動を示唆しています。やったー、タスクリストだ、と喜ぶのは早いです。この4つは具体的に何かをして喜びを手に入れる方法を示している、というより、どのような信仰の歩みをすると喜びが湧いてくるか、というリストに思えます。
(1) Pray for grace to live joyously and abundantly 喜びを持って、充実した人生を歩めるように、恵みを神に祈り求めなさい
(2) Pray for caution to live discerningly and carefully 見極める目と注意深く人生を歩めるように神に警告してもらえるように祈りなさい
(3) Develop a capacity for enjoyment by (4) practicing generosity 寛容に生きることを学び、喜びを持てる許容能力を育てなさい
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