イエスは復活されました!確かに復活されました!”He’s risen! He’s risen, indeed!” 復活祭の日曜には礼拝でこのような掛け声をします。復活のもたらす意味・意義はいくつかあるでしょうが、そのうちの一つが「恵み」つまり、値しない者に対して、無償で与えるも愛が神の恵みです。「無償」で与えられますが、決して代価無しではありません。この世の全ての代価を持ってしても買い取れない恵みをイエスはその十字架で、復活によって与えてくれているのです。無償であるがゆえに、私たちはただ単にイエスに対して手を広げ、心を開けてこの恵みを受け入れるだけで良いのです。
この恵みですが、イエスの伝道活動の最初のメッセージに語られています。イエスはナザレの会堂で預言者イザヤの書を朗読しました。会堂に集まったもの達は、耳を凝らして聞き入っていました。するとイエスは、次のイザヤの言葉(ルカで引用されています)を語り、この言葉が今聞いているもの達に対して、なんと今成就した、と宣言したのです。
「わたしの上に主の御霊がおられる。主が、貧しい人々に福音を伝えるようにと、わたしに油をそそがれたのだから。主はわたしを遣わされた。捕らわれ人には赦免を、盲人には目の開かれることを告げるために。しいたげられている人々を自由にし、 主の恵みの年を告げ知らせるために。」
ルカ 4:18-19
主の恵みが告げ知らされたのです。「恵み」と聞くと、アメージング・グレースが思い浮かびますね。英語の原曲も、聖歌・讃美歌の歌詞も素晴らしいと思います。多くのクリスチャンアーチスト達もアメージング・グレースを歌っています。
このイースターにはもう一つ私にとってインパクトのある恵みの歌を紹介したいと思います。マイケル・カードによる「荒々しい恵み(原曲のタイトル “A Violent Grace” )」です。YouTubeのリンクを掲載してあります。歌詞と私の拙訳を下段に貼っておきます。
マイケル・カードは1981年のデビュー以来、アルバムを38枚、著作を28冊、現在も週一のポッドキャストを精力的に続けています。80年代にクリスチャンになった私にとってはマイケル・カードは自分の信仰生活に最も影響をもたらした一人と言えます。興味のある方は、ぜひ彼のウエブサイトを訪問してみてください。 www.michaelcard.com
A Violent Grace
荒々しい恵み
A mural of memories moves by in a blur
His prayers all seem unanswered and unheard
His pleading petitions, his loud cries and tears
A last reprieve will simply not appear
様々な記憶が目の前を走馬灯のように過ぎ去ってゆく
彼の祈りの数々も応えられず、聞かれていないかのようだ
心を尽くした願いの祈りも、大きな叫びと流れる涙も
土壇場の刑の執行猶予もありそうにない
So ruthless He loves us, so reckless His embrace
To show relentless kindness to a hardened human race
The joy that was before Him
On the Man of Sorrow’s face
And by His blood he bought a violent grace
なりふり構わず私たちを愛し、見境なしに私たちを抱き止めるのは
頑なになった人類へのとめどもない優しさを示していたからだ
彼の前にある喜びが
悲しみの人と言われたその顔の上にあり
彼が血を流し、私たちに荒々しい恵みを買い取ってくれた
Most willing of victims, and with His final breath
Destroyed the one who holds the power of death
The hate heaped upon Him, scorning all the shame
But all for love He died and overcame
自分から誰よりも進み出て犠牲となった、最後の息を引き取って
死という力を握りしめているものを打ち負かした
憎しみが彼の上に積み上げられ、恥という恥があざけりとなった
しかし、愛のゆえに彼は死に、そして死に打ち勝った
So ruthless He loves us, so reckless His embrace
To show relentless kindness to a hardened human race
The joy that was before Him
On the Man of Sorrow’s face
And by His blood He bought a violent grace
なりふり構わず私たちを愛し、見境なしに私たちを抱き止めるのは
頑なになった人類へのとめどもない優しさを示していたからだ
彼の前にある喜びが
悲しみの人と言われたその顔の上にあり
彼が血を流し、私たちに荒々しい恵みを買い取ってくれた
In all of time no one had ever heard
And to the world the thought seemed so absurd
Beyond their wildest dreams no one could ever tell
Of a high priest who would sacrifice Himself
今の今までこのようなことは聞いたことがなかった
世の人はそんな馬鹿げたことがあるなんて、と考えた
誰もそのような荒唐無稽な夢見事は語らなかった
それは、大祭司が自分自身をいけにえに差し出したということだ
So ruthless He loves us, so reckless His embrace
To show relentless kindness to a hardened human race
The joy that was before Him
On the Man of Sorrow’s face
And by His blood He bought a violent grace
なりふり構わず私たちを愛し、見境なしに私たちを抱き止めるのは
頑なになった人類へのとめどもない優しさを示していたからだ
彼の前にある喜びが
悲しみの人と言われたその顔の上にあり
彼が血を流し、私たちに荒々しい恵みを買い取ってくれた
So ruthless He loves us, so reckless His embrace
To show relentless kindness to a hardened human race
The joy that was before Him
On the Man of Sorrow’s face
なりふり構わず私たちを愛し、見境なしに私たちを抱き止めるのは
頑なになった人類へのとめどもない優しさを示していたからだ
彼の前にある喜びが
悲しみの人と言われたその顔の上にあり
And by His blood He bought a violent grace
And by His blood He bought a violent grace
A violent grace
彼が血を流し、私たちに荒々しい恵みを買い取ってくれた
彼が血を流し、私たちに荒々しい恵みを買い取ってくれた
荒々しい恵みを
2001 Michael Card