神は、精巧に私の体のすべての器官を造り、
母の胎内で組み立ててくださいました。
こんなにも複雑かつ緻密に
仕上げてくださったことを感謝します。
想像することもできないくらい、すばらしいことです。
あなたのわざは驚くべきもので、
私にはとうてい、理解することはできません。

詩篇139篇13~14節 リビングバイブル

 

ある朝のことです。車で出かける準備をし、トランクに荷物を入れ、「パタン!」といつものようにトランクを閉めたのですが、「ぽこっ」としっかり閉まらないのです。あれれ、と何度も(愚かですが)パタン、バタン、グイっとトライするのですが、「ぽこっ」とトランクは無情にも開いてしまうのでした。「ああ、これは自動車修理に出して大枚をはたいて直してもらうはめになっちゃうなぁ、予約とらなきゃ、」などの考えがまず頭をよぎりました。

 

気を取り直してウエブとかで検索したところ、どうやらラッチがかかるために必要な「スプリング」が一つ欠けているようでした。ああ、そう言えばさっき何か落っこちた感じがしたな、と思ったのです。まだ早朝の暗がりでしたので、携帯のライトやらで探しましたが見つかりません。トランクに入れた荷物に紛れたかと思いチェックしても見つかりませんでした。仕方ないな、と輪ゴムを一掴み持っていって代用しようと考えたのです。その時、ああ祈ってなかった、と思い「ばね」が見つかりますように、と祈りました。

 

すると、はい、見つかりました。ちょこんと目の前にあったのです。本当に感謝です。

 

こんな小さな部品のせいでトランクが閉まらず、車が使えなくなるなんて、と思ったら冒頭の聖書のことをおもいました。私たちの体も本当に小さな部品がたくさんありますね。耳の中の三半規管にちいさな骨があるそうですが、そこが問題を発生するとめまいやふらつきになってしまうのだそうです。

 

私は幸いにもウエブなどから、トランクラッチのメカニズムを理解し、スプリングをはめるだけで修理が出来ました。しかし、それは車全体の仕組みとか、どうやって創られたかを理解することではないんです。ただただ、ああ細かく造られてるんだなぁ、と感嘆するのです。

 

神様の創造のわざは人知で計り知れないのです。「あなたのわざは驚くべきもので、私にはとうてい、理解することはできません。」とある通りだとおもいます。

 

人知をはるかにこえたところにある神様に対して、私の姿勢は、単に子供が親に寄り添って安心するように心を静め、全知全能の神様の導きを待ち望むことですね。詩篇131篇にこう書かれています。

 

「【都に上る歌。ダビデの詩。】
主よ、わたしの心は驕っていません。
わたしの目は高くを見ていません。
大き過ぎることを、わたしの及ばぬ驚くべきことを、追い求めません。
わたしは魂を沈黙させます。
わたしの魂を、幼子のように母の胸にいる幼子のようにします。
イスラエルよ、主を待ち望め。今も、そしてとこしえに。」