もう何十年も前に大学受験の予備校に通っていた時のことです。英単語の語彙力をつける授業で、「英単語1万語」の参考書を使って単語を覚えていました。それに加え当時手に入りやすかった Time Magazine や News Week の読書会に無理やり参加したりして単語力をつけようとしました。
先日読んだ詩篇の箇所にこう書かれています。英語で紹介します。日本語訳だと同じ「喜び」と訳されている言葉に対して、英語だと三つの違う単語が使われていました。えっ何で?と気を惹かれました。興味が湧いたのです。
Shout joyfully to the Lord, all the earth.
Serve the Lord with jubilation;
Come before Him with rejoicing.「全地よ。主に向かって喜びの声をあげよ。喜びをもって主に仕えよ。喜び歌いつつ御前に来たれ。」(新改訳聖書)
詩篇 100:1-2 New American Standard Bible, 太字は筆者による
原語の意味が知りたくなって、Strong’s Concordance をチェックしてみたところ、この三つはそれぞれ、
- 「(凱旋者のように大声で)叫ぶ」
- 「(お祭りの時のような)楽しい気分」
- 「(喜びの)歌を歌いながら」
と言うニュアンスがあり、二つ目の「喜び」はその単語自体が喜ぶと言う意味ですが、最初の喜びは「叫ぶ」と言う動詞とタイアップしており、同じように三つ目の喜びは「歌いながら」と言う言葉にくっついている意味でした。
こんな風にちょっと調べてみると、言葉の持つ意味合いが少し鮮やかな色合いを持って見えてきませんか?同じ喜ぶという行動も、苦しい戦いに打ち勝った勝利の気持ちに満ちた喜びの叫び、そして主に仕えるのにまるでお祭りで楽しく過ごすように嬉しい気持ちで自分を捧げ、思わず歌を口ずさんでしまうような気持ちで神様の前に出るのです。今度の日曜日に教会に出向くとき、奉仕をするとき、信仰の友と共に神様を讃える時、詩篇記者が用いた語彙力を使って神様の臨在を賛美してみませんか?